中国美術 Art of Chinese
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人気の中国陶磁をピックアップ

世界の陶磁界をけん引してきた中国陶磁。技法によってもたらされる美しさや多様性に、いまも多くの人が魅了され続けています。そのルーツははるか昔、新石器時代に始まったといわれています。もともとは器としての役割がありましたが、技術が発達してくるにつれ、人物や枕など、より嗜好性がでてきた陶磁器も作られていきました。ここでは、さまざまな国の陶磁工芸に影響を与えた中国美術の陶磁器を紹介していきます。

中国陶磁器のはじまり

  • 五彩
  • 日本の色絵磁器の基となった陶器です。その始まりは元時代といわれており、明時代に景徳鎮窯が窯業の中心になってくると、青花と共に絵画的な加飾が施された五彩の器が盛んに生産されてきます。明末からは輸出向けの磁器が大量に生産され、オランダやポルトガル、日本などに運ばれてきました。特に上絵顔料で文様を描き焼成したあとに金箔を張り付けた金彩は金襴手と呼ばれ、重宝されています。

  • 唐三彩
  • 奈良三彩のルーツとされるのが唐三彩。主な目的は王侯貴族の墓に埋葬するために作られたとされており、馬や人物、器など、様々な形が出土しています。唐代に作られた陶器の釉薬の色は非常に多く、そのなかでも主な組み合わせが三色であることから三彩と呼ばれています。もっとも古い唐三彩の作例は674年で、現在の陝西省にある陪塚から発見されたようです。

  • 古染付
  • 明代末期に民窯で作られた、日本向けの染付磁器です。古染付の大きな特徴は口縁の釉薬の剥がれ落ちですが、大きな理由は新しい陶土を採用し始めたことに起因していると言われています。肥前磁器の起源とされており、古伊万里を語る上では外せないものと言えるでしょう。また、古染付の魅力でもある「虫食い」についても紹介しています。

  • 青花
  • 青花磁器は中国の陶磁器のなかでも貴重な伝統芸術といえます。元代に始まった手法で、西方ペルシャから輸入されたコバルトを使って、濃厚な青で複雑な文様を表しています。時代に合わせてそのスタイルを変えていることも特徴で、常に進化してきました。インドネシアの沈没船から発見された染付小皿もあり、唐時代後期の9世紀ごろから流通していたのではないかとみられています。

  • 耀州窯
  • 透明で草色がちの釉薬がかかった、櫛目模様が独特の青磁です。有名な耀州青磁の骨とう品は数十万~数百万円で取引されるほどだと言いますが、現代ものはほとんど流通していません。贋作も出回っていますが、本物の耀州窯はうすいオリーブグリーンで作られ、青磁の色や紋様で見分けるのが一般的のようです。

  • 磁州窯
  • 磁州窯の特徴は、陶質の胎土に白化粧を施し、透明釉をかけたものを基本としています。また北宋時代に入ると灰色の胎土を逆に生かし、土の一部を削って紋様を施す掻落(かきおとし)という技法が行なわれるようになりました。磁州窯特有の器種としては陶製の枕があり、そのほとんどに牡丹唐草文があしらわれています。

  • 高麗青磁
  • 高麗時代に生産されるようになった独特な様式の陶磁器を高麗青磁といいます。光沢のある、青緑色の深い釉色をした高齢青磁は高額で取引され、その際立った例として花柄模様のある小さな陶製の水差しが300万ドル(日本円で約3億3千万円)前後と評価されたそうです。中国や韓国でも青磁を取り立てて賞賛するほど特別視されていました。

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