中国美術 Art of Chinese
中国美術を学びたい人のための入門

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玉器

玉器(ぎょくき、ぎょっき)は、どういったものなのか?について詳しくご紹介します。歴史や特徴などについて解説しているので、玉器を購入したいけれど、どういったものなの?といった疑問を抱えている方はチェックしてみてくださいね。

中国で作られていた玉器は主に、立場が上である大家、貴族といった方々の権威を示すために使われていたもののこと。お守りのような役割を持っていたのですが、その魅力について迫ります。

玉器とは?

軟玉(なんぎょく)やネフライトと呼ばれるものを使って作られているのが特徴です。「軟」という漢字が入っていることからもわかる通り、硬度が低い石で作られています。やわらかい石だからこそ、様々な形に加工することができるわけですね。

使っている原料の関係もあり、半透明~不透明のものが主流です。古代の中国で玉器と呼ばれるものでは、ほとんどが軟玉を使用しています。古くから中国では「玉」には特別な力があると信じられていました。そのため、遺体の鼻などの穴に玉を詰めれば腐らないと考えられて行われた葬玉と呼ばれる儀式もあるのです。

また、すりつぶして服用すれば死後も腐敗しにくかったといった言い伝えもあります。形は作品によって異なるのですが、例えば、琮(そう)と呼ばれる玉器の場合は外形が方柱状になっており、内部は円形の穴が貫通しているのが特徴です。

様々なデザインが彫刻されていて、天地の結合のシンボルとして考えられたデザインになっています。祭祀(さいし)に使われたアイテムでもあり、例えば先述した琮の場合はもともと司祭者の腕輪として使われていたものが据え置きの祭器としても使われるようになったのではないかと見られています。

玉器の歴史

玉器は非常に古い歴史を持っています。玉器が作られ始めたのは竜山文化期頃と言われているのですが、竜山文化期とは紀元前3000年頃~紀元前2000年頃のこと。ここからも、いかに古い歴史を持ったものなのかがわかりますね。

その歴史においてとても高位な立場にある方の権威のシンボルとしての役割を果たしていて、先述したように祭祀に用いられていました。デザインとしては、人間だけでなく、竜、鳥、亀、魚、虎、羊、蛙、牛、犬などをかたどったものが多く、この他にも実に様々なものがあります。

祭玉や瑞玉の中でも特に有名なものとして知られているのが、圭(けい)、璋(しょう)、璧(へき)、琮(そう)と呼ばれるものです。

古代の中国人の中では神霊なる力があると信じられていた玉器。そのため、古代の墓室の中からもたくさんの玉器が見つかっています。例えば、「劉 勝(りゅう しょう)」という前漢の皇族・諸侯王がいるのですが、この方は玉衣と呼ばれる玉片を編んで作った衣に身を包んだ姿で亡くなっているのが発見されています。

ここからも、当時の方々が玉に寄せていた信仰が見えてくるでしょう。

様々な種類の玉器が多くの人を魅了している

玉器はやわらかい石を削ったりして作られたものだと解説しましたが、削り方を少し変えるだけで様々なデザインや装飾が可能となっています。そのため、作品によってかなり特徴が違い、様々な楽しみ方ができるといえるでしょう。

現在でも、シンプルでありながら美しい玉器は多くの方から愛されているので、興味のある方は是非とも手にとって、お気に入りのものを見つけてみてくださいね。

原料として翡翠が使われているものが多いことから、淡い緑色の美しさも魅力です。大きさも作品によって差があるのですが、装飾品ではかなり小ぶりなものが作られていたりもするので、一口に「玉器」といっても、それぞれの違いや味わいを楽しむことができます。

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