中国美術 Art of Chinese
中国美術を学びたい人のための入門

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中国切手

ここでは、近年注目を集めている中国切手について解説していきます。特徴や切手の魅力、価値が高いとされる切手の種類などをまとめていますので、参考にしてください。

中国切手とは?

中国切手とは、名前の通り中国で発行されている切手のことを指します。中国切手のなかでも1950年代~1980年代にかけて発行された切手は価値が高いとされており、コレクターから人気の高いアイテムです。短期間で発行が終了してしまった切手も多く存在するため、そのアイテムは希少価値が高いとして高額で取引されることも。

また、中国切手はもともとコレクターの間で人気のアイテムでしたが、近年では中国の景気上昇にともなって富裕層による投資目的での購入が増えたため、さらに知名度や人気が高まり現在のような希少価値がついたと考えられています。

中国切手の魅力

中国切手の多くは、発行されたその時代の歴史や文化が図案に表現されているため、切手を見ることで中国の歴史を感じられます。

特に1960年代後半~1970年代前半の文化大革命以前に発行された切手は政治色が色濃く出ており、ほとんどが単色で裏にはのりもついていませんでした。その当時の切手には文化大革命で指揮をとっていた毛沢東をはじめ、天安門や改革に関する絵柄が多く使用されています。しかし、文化大革命以降の切手は中国らしさのある極彩色で描かれていて、絵柄もパンダや文化、芸術など多彩になっていきました。

そんな中国切手は当時の中国を理解するうえで貴重な資料となっています。切手に描かれた絵柄や発行された目的を探ることで、当時の中国の方針や政策を知ることができますよ。

中国切手の種類

プレミア切手が多い中国切手。切手1枚でも価値が高く、単体で約6,000円の価値のものがあれば、高額なものだと4,000万円ほどの高額値がつくとされるものも存在します。そんな希少価値の高い中国切手のなかでも、主に貴重とされる切手を10点紹介しましょう。

赤猿(子ザル)

発行年 1980年
編号 T46
特徴 中国切手を代表する切手がこの赤猿(子ザル)です。中国で初めて発行された年賀切手で、発行枚数が少なく価値が高いとされています。収集家から人気が高く、1枚で10万円以上、シートなら数百万円の値がつくとされている切手です。

毛主席の最新指示

発行年 1968年
編号 文10
特徴 毛沢東の肖像画の下に社会主義国を作る決意が込められたメッセージが記載されている「毛主席の最新指示切手」は、中国切手のなかでも人気の高い切手です。5種連刷の切手の場合30~40万円、消印済でも20万円以上の価値があるとされています。

全国の山河は赤一色

発行年 1968年
編号 -
特徴 中国切手のなかでもかなりの高値がつく切手で、未使用切手の場合4,000万円、使用済み切手でも300万円の価値がつくとされています。切手に描かれている台湾が赤く塗られていないミスプリントによって発行が中止・回収されたもので、ほとんど市場に出回っていません。

少年たちよ子供の時から科学を愛そう

発行年 1979年
編号 T41m
特徴 1979年に発行された小型シートと6種類の切手で、発行部数が10万部しかない希少価値の高い切手です。買取価格は6種類セットで10万円前後。発行された年は一人っ子政策が始まった時期であり、子どもたちが星空を見たり虫をつかまえたりといった姿が描かれています。

天安門図第5版

発行年 1951年
編号 普5
特徴 「天安門図第5版」切手の北京高額版は、中国政府の回収対象となって流通が禁止されたプレミア切手。使用済であっても価値が高いのがこの切手の特徴です。額面が10万円と20万円の2種類あり、10万円切手だと約20万円、20万円切手では約40万円の価値があるとされています。また、6種類すべて揃った場合は80万円と高額価格になる切手です。

梅蘭芳舞台芸術

発行年 1962年
編号 紀94
特徴 1962年の京劇が人気だったころに発行された切手。当時の中国で有名だった女形(梅蘭芳)の舞台を描いた切手となっています。残存枚数が少なく、バラ切手の場合8種類で7万円前後、未使用の小型シートであれば100万円以上の高値がつく可能性があります。

中華人民共和国成立15周年

発行年 1964年
編号 紀106m
特徴 1964年に発行された、中華人民共和国の建国15周年をお祝いする切手です。発行された枚数が4万枚と少ない小型シートで、希少価値が高いとして10万円以上の価値があるとされています。ただし、状態の良いものが少ないため、保存状態の良し悪しで金額が異なるようです。

毛沢東の長寿を祝う

発行年 1967年
編号 文1
特徴 1967年の文化大革命時代に発行された、毛沢東を中心とする11種類で構成された切手の第1弾となった切手です。毛沢東が描かれた切手は人気が高く、こちらの切手も11種類すべて揃っていれば20万円前後と高額になります。

革命的な現代京劇

発行年 1968年
編号 文5
特徴 1968年に6種類と3種類に分けて発行した、全9種類で完品となる文化大革命時代の京劇を題材とする切手です。文化大革命の時代に発行された切手のため希少価値が高く、9種類セットの場合7万円ほどの価値になります。

延安 文芸講話発表25周年

発行年 1967年
編号 文3
特徴 毛沢東の文芸講話発表25周年を記念した切手で、全3種類発行されています。そのうちの2種類には文芸講話の言葉が記されていて、とても珍しいアイテム。3種類の切手が揃っていれば、7万円前後の価値があるとされています。

中国切手の「編号」とは?

中国切手には、「文」や「革」、「T」など漢字や数字、アルファベットが記載されています。この記号は「編号」と呼ばれるものであり、大体の発行年数の目安となるものです。

切手の編号には「紀」や「特」をはじめ、「文」、「革」、「J」、「T」、そして日常郵便向けの編号が記載されていない切手の7種類あります。

  • 編号が「紀」の切手

1949年~1967年の間に発行された切手で、全470種類発行されています。

  • 編号が「特」の切手

1951年~1966年の間に発行された特殊切手。記念日にちなんで発行された通常の記念切手とは異なり、中国の勝利をお祝いした切手となっています。

  • 編号が「文」の切手

「文」のつく切手は、1967年~1970年までに発行された切手です。毛沢東が率いたプロレタリア文化革命が起きたときに「紀」と「特」の編号を廃止。「文」がつく切手が発行されました。全80種類あるとされていますが、発行中止となったものもあるため、市場にほとんど出回っていません。

  • 編号が「革」の切手

1970年に発行された「現代京劇」より切手に通し番号が振られるようになって、「文」と区別するため「革」の編号が使用されました。全95種類ある革の切手は、以前の編号切手に比べて絵柄が多彩になっているのが特徴です。

  • 編号が「J」の切手

1974年以降に発行された記念切手のことで、文革以前の「紀」と同様の意味。編号に使用されているJとは、「JININ(記念)」を指します。

  • 編号が「T」の切手

1974年以降に発行された特殊切手のことで、文革以前の「特」と同様の意味。編号に使用されているTとは、「TEZHONG(特殊)」を指します。

  • その他の普通切手

編号がついていない切手は、日常郵便向けの普通切手となります。この普通切手のなかでも、多少プレミアムが付く可能性のあるものも存在します。

偽物には要注意!

昔からコレクターのなかでも人気の高い中国切手。日本国内でも数多くの中国切手が眠っているとされています。しかし、希少価値が高く人気のある切手ほど偽造切手が多く出回っており、よく見比べても判断が難しいほど巧妙に作られたものが増えているのも事実です。

  • 偽物切手の見極めポイントは?

見極めるポイントの一つが右下の黒い斜線です。偽造切手の場合、切手の右下部分に黒い斜線が入っているものが多いのが特徴。なかには黒い斜線の上から消印を印刷、あるいは押印することでごまかすケースもあります。比較的分かりやすい偽物切手の見極めポイントですので、覚えておきましょう。

  • 判断に困ったら買取業者に見てもらいましょう

ほかにも印字や字体、色合いなどから判断する方法もありますが、これらの判別方法は専門的な知識が必要で、見極めが難しくなります。「この切手は本当に本物?」と判断に困った場合は、信頼のある買取業者を利用して見てもらいましょう。

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