中国美術 Art of Chinese
中国美術を学びたい人のための入門書

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現代

現代中国の政治に絡め、美術シーンを説明しています。

毛沢東が実権を握った大戦後の中国

太平洋戦争終結後、1949年に「中華人民共和国」が建国されます。初代国家主席となったのは毛沢東。毛沢東は社会主義国家建設に意欲を強め、国内権力の基盤を固めます。しかし、工業化を決行した「第二次五カ年計画」で失敗。

朝鮮戦争でアメリカと、またフルシチョフ政権によるスターリン批判に反発し、ソ連とも対立します。1959年には国家主席の地位を劉少奇に譲り、党主席にはとどまりますが、鄧小平らの実務派の台頭も手伝って、権力を失ってしまいます。

国際的にも国内的にも孤立した毛沢東は権力の回復を狙い、夫人の江青をはじめとする四人組(ほかに張春橋、姚文元、王洪文)といわれるグループに「文化大革命」を指令。林彪が抑える軍の支持も受け、「紅衛兵(毛沢東を熱烈に支持し、「造反有理」を掲げた少年・少女たち)」を動員して運動をおこし、劉少奇・鄧小平ら党内の改良派を「資本主義に走り、実権を奪おうとしている」と批判、失脚させます。

芸術活動を停滞させた「文化大革命」

「文化大革命」は、政治的ライバルとの権力抗争に加えて、思想や宗教などの文化も弾圧しました。

マルクス主義に基づいて宗教が徹底的に否定され、教会や寺院など、宗教的な文化財の破壊、特にチベットでは、仏像が溶かされる、僧侶の投獄・殺害なども行われます。中国各地でも大量の殺戮が行われ、革命に反対する人々など、その犠牲者の合計数は数百万人から1000万人以上、また被害者は一億人、経済的損失は約5000億元ともいわれています。さらに言論統制なども手伝って、芸術も衰退を余儀なくされます。

文革後の中国と芸術

1960年代半ばから始まった文化大革命も、1970年代に入ると、内戦状態にともなう経済活動の停滞などで国内の疲弊も大きくなり、騒乱は次第に沈静化していきました。1976年に毛沢東が亡くなると情勢も変化し、江青ら四人組は後ろ盾を失います。翌年には新執行部の華国鋒が文革終了を宣言。1980年には鄧小平が実権を握り、中国は改革開放路線に転換します。

現在の中国は「社会的市場経済(社会主義状態での資本主義導入)」体制がとられ、今やアメリカ、日本と並ぶ経済大国となっています。芸術面では世界で活動するアーティストも多く、ニューヨーク在住の現代美術家「蔡國強」、現代美術家・キュレーター・建築家・文化評論家・社会評論の肩書を持つ「艾未未」をはじめ、「方力鈞」「徐冰」「徐坦」ほか、多彩な活躍をしています。

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