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何海霞(かかいか)

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こちらの記事では、北京出身の画家・何海霞(かかいか)について紹介していきます。どのような生い立ちを持った人物なのか、また代表作についても紹介していますので、中国美術に興味のある方はぜひチェックしてみてください。

長安派画家の祖として絵画制作に取り組んだ人物

山水画や花卉を得意としていた何海霞(かかいか)は1908年に中国の北京で生まれ、大らかな画風を旨とする長安派画家における創始者のひとりとして活躍してきた人物です。何海霞の生家は代々優れた書道家を輩出していたことから、幼少期から書と古典院体画を学んできました。

何海霞は幼い頃から絵画を得意としており、近代中国において「書画の巨人」と称された張大千を師として選んでいます。

何海霞の師である張大千は、過去の大家の作品をそっくりに描く「贋作師」としても知られていた芸術家であり、その教えを受けることにより才能を伸ばしています。何海霞は特に風景画を得意としていましたが、大胆さがありながらも繊細な筆運びは張大千を驚かせるものであったといわれています。1936年には「山中一夜雨」という作品が国立美術展に出品されたことで話題となりました。

その後、1956年には「陝西省美術家協会」に所属し、独り立ちした画家としての歩みをスタートしました。その後は長安派の祖として絵画制作に取り組み、1983年に「陝西省国画院」の副院長に就任しています。また、張大千、斉白石と共同での展覧会も開催しており、その名を世に広めました。

晩年には北京に戻って「北京中国画研究所」に所属。高齢になっても絵画制作を手がけました。1998年没。

代表作

  • 西岳崢嶸何壮哉

壮大な構図で描かれた風景画「西岳崢嶸何壮哉」は何海霞の代表作のひとつです。険しい山々やその中腹に描かれた雲、そして緑が生い茂る様子が描かれており、ひと目見るだけで圧倒される作品です。その反面、さまざまな風景が繊細に描かれており、長い時間見ていても見飽きることがないという魅力も持っています。

  • 陝北清秋

こちらも大胆な構図・そして大胆な色使いにより山が描かれている作品です。しかしながら素朴さも感じられる点も魅力のひとつ。この作品に描かれている山は、まるで雨風により削り取られたかのような荒々しさがあり、雄大な自然の迫力が伝わってきます。

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