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こちらの記事では、19世紀後半から20世紀の中頃にかけて活躍した中国の画家・于非闇(うひあん)について紹介しています。どのような生い立ちの人物なのか、またどのような絵を得意としていたのかといった点に加えて、于非闇の作人についても情報をまとめました。
于非闇(うひあん)は1889年に北京で生まれた画家。幼名は魁照ですが、後に于照に改名。号は老非や聞人、閑人と称していました。
幼い頃から家に伝わってきた書画を学んだほか、鳥や魚などの動植物を育てることを好んだ人物とされています。1912年、23歳の時に師範学校に入学するとともに、画家の王潤喧から絵の具の製造や植物の栽培について学びました。学校を卒業した後は教師になり、私立師範学校、私立華北大学美術学部、および古物陳列所付属中国画研究館で教鞭をとった経歴を持っています。この時、教師の仕事をしながら絵画の研究にも努めることで、知識や技術を向上させました。
于非闇は繊細な花鳥画を得意としていた画家です。40代半ばからは宋や元の時代の花鳥について研究し、写実的な花鳥図画の制作に力を尽くしました。趙智を思わせる細かい筆致で描くことを目標とするとともに、于非闇は色についても強いこだわりを持っていたとされています。そのため中国絵画の色に関する研究も行い、論文も執筆。色に関する考察をまとめた「中国画顔料研究」などの著書を残しています。
また、中央美術学院民族美術研究所研究員、北京中国画研究会副会長、北京画院副院長を歴任し、後進の育成にも努めました。さらに、于非闇は絵画だけではなく書にも優れていたことでも知られています。
タイトルの通り、夏の花であるひまわりを描いた作品です。繊細な色使いが印象的な作品で、黄色い花と緑の葉が立体的に描き出されています。夏の風景を描いたものですが、風が吹き抜けた瞬間のような涼しげな雰囲気が感じられます。
中国の春の風物詩といわれるハクモクレンとコウライウグイスが格調高く描かれている作品。ハクモクレンとつがいのウグイスが絶妙の構図で構成されている点が特徴となっています。
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