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起源はなんと紀元前700年。そんな奥が深い青花について紹介していきます。
青花とは磁器のことを指します。白磁に絵文様を描き、透明な釉薬をかけてから1300度前後の高温で焼き上げたものです。
一番の特徴は、釉下彩であること。白磁→絵(コバルト)→透明釉の順番で描かれている技法で、釉薬の下に絵文様が描かれています。釉薬のおかげで表面は透明でガラスのようにコーティングされているため、長期間使用しても退色・剥落することがほぼありません。この技術により、かすれることなく美しさを保つことができるのです。誕生から現在まで技術が洗練され、より美しい絵文様が描かれるようになりました。
英語圏では青花のことを「ブルーアンドホワイト」と呼び、西洋風の絵文様が描かれているのが特徴です。
コバルトを使い描かれた技法は、紀元前700年前からすでにあったのですが、それが青花として登場したのは元の時代です。それまでは青磁が主流で作られていたため、青花の技術はあまり発展していませんでした。その後中東から青花が欲しいとオーダーがあったことをきっかけに普及し始め、大皿を輸出品として大量に生産しだしたことにより、その名が世に広まりました。
現在はヨーロッパにまで広まり、高価なものとして取り扱われています。タイでも、中国系の方たちを中心に重宝され、日本や韓国では家宝として代々大切に受け継がれているものもあるそうです。
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