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時代からチェック!1からわかる中国美術史

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時代ごとの中国美術に関して解説していきます。 

中国美術史のはじまりは青銅器

約6000年前に始まった「中国文明(黄河文明、長江文明)」。人々は農耕、稲作を中心に生活していましたが、やがて「邑」と呼ばれる集落ができ、その中から力を持つものが現れます。この邑の実力者が作った、記録に残る中国最初の王朝が「殷」です。祭政一致の殷では、王が祭祀で使う甲骨文字が書かれた亀甲や獣骨、青銅器の祭器を作っていました。これが中国美術のはじまりだとされています。動物や想像上の怪物が描かれた当時の青銅器は貴重な歴史資料であり、また価値ある美術品です。

漢民族文化を軸に、西洋文化も加味した美術

広い国土を有する中国には、現在多くの民族が住んでいます。その中心は古代から「漢民族」でした。しかし周辺には遊牧民を始めとする様ざまな民族が点在し、時にはチンギス・ハンの「元」や太祖ヌルハチを祖とする「清」といった征服王朝が開かれることもありました。ただし、基本的な文化を担ったのは漢民族です。彼らはその時代の哲学や宗教、文学に影響を受けながら、書画・絵画・磁器・陶磁器などの分野において独自の美術を生み出しました。さらにインドやペルシア、ギリシア、ローマ、エジプトなどの西方文化がシルクロードを介して伝わり、中国美術の形成と発展を促します。

文化大革命を乗り越え、新たな美術が花開く

為政者が変わっても、外国からの干渉を受けても、中国はその時々で独自の文化を花咲かせていきます。それを停滞させたのが、1960年半ば、共産党の毛沢東主席が資本主義を批判、社会主義を広めようとした「文化大革命」です。この社会運動は権力闘争に発展し、伝統文化の破壊、知識人や官僚に対する弾圧が行われて多数の犠牲者を生み出します。

混乱に終止符が打たれたのは1976年。毛沢東の死後、首相となった華国鋒は、毛沢東側近の四人組(王洪文、張春橋、江青、姚文元)を逮捕。1977年、文化大革命はようやく終結しました。

現在の中国は「資本主義経済(市場経済を導入しながら共産党一党独裁を維持する体制)」を取り入れ、経済大国に成長。美術の世界も多様化し、数多くのアーティストが活躍しています。

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