これから中国美術について知っていきたい人から、趣味にしたい人まで。中国美術を学びたい人のためのサイトです。
時代、ジャンル、中国美術を極めたい人向けの記事を豊富に用意しております。あなたが中国美術に触れる際の、お役に立てる入門書となりますように。
このサイトは本郷美術骨董館をスポンサーとして、Zenken株式会社が運営しています。
中国美術を間近に見られる施設を紹介します。
骨董品の売却を検討されている方のために、高く買い取りしてもらうためのポイントを4つにまとめました。
骨董品は、古くてきれいな状態だと査定額が上がります。湿気や日焼けをしないよう注意を払い風通しがよく、湿度・温度が安定した場所に保管しましょう。
骨董品本体だけではなく、付属品が揃っているかどうかも重要なポイントです。収納箱はもちろん、鑑定書や保証書も査定においては重視されます。
どんなに手入れを行っていても、骨董品にとって適した環境を個人で維持し、劣化を避けるのは大変難しいもの。時間と共に価値が下がってしまう可能性もあるので、保存状態に不安がある場合は早めの買取を検討しましょう。
買取実績が豊富で、鑑定能力の高い業者を選ぶことが大切です。一般の来客に対しても丁寧な対応をしてくれるか、取扱ジャンルが一致しているかも事前にチェックしておきましょう。
2007年5月30日に中国の骨董品に関して、海外への持ち出しに関する制限が発表されました。
今までは1795年以前の骨董品は、中国から海外へ持ち出すことを禁止されていました。その後は、1911年以前の骨董品が持ち出し禁止となりました。
また骨董品によって持ち出し禁止の年限が異なります。
陶磁器:歴史的・芸術的価値を有する場合は1911年前は持ち出し禁止
書画:少数民族の文献や保存書類などは1966年以前のものは持ち出し禁止
絵画:油絵や水彩画、壁画などは1949年以前は持ち出し禁止で、歴史的価値があるものは年代に関係なく持ち出せない
織物:掛け軸や巻物に使用される織物などは1911年以前に作られた場合は持ち出し禁止
上記で紹介した骨董品以外も、持ち出し禁止の年限がありますから注意してください。
これらの骨董品は、持ち出す前に必ず鑑定してもらい、いつ頃の骨董品なのか把握することが重要です。
また、知らずに持ち出そうとして、罰せられる危険性があります。それを防ぐためにも、中国で見つけた骨董品などは必ず専門家へ鑑定依頼をし、独断で持ち出さないようにしましょう。
海外から中国で開かれているオークションに参加する人が多いため、持ち出しに関するチェックが厳しくなっています。
日本に出回っている中国の骨董品を購入する分には問題ないですが、中国から購入する場合は十分気をつけることが重要です。
近年、ニュースやテレビなどで海外からの観光客による爆買いが話題になっています。化粧品や医薬品だけでなく、実は中国骨董品も海外の観光客に人気の商品の一つ。そのなかには、中国人観光客も含まれています。なぜわざわざ日本国内で、中国の骨董品を購入するのでしょうか。
中国は経済発展を遂げ、富裕層の割合も増えてきました。その富裕層が、資産を蓄える手段の一つとして注目しているのが骨董品です。
中国では個人に土地の所有権が認められておらず、土地を資産とすることができません。また中国の貨幣である人民元は価値が不安定なため、金銭での投資はリスクが残ります。
その点、骨董品は価値が安定しており、将来的にはより価値がつり上がる可能性があります。富裕層にとっての骨董品とは、大切な資産運用の手段と言えるのです。
日本国内には、あまり中国の骨董品が流通していません。そのため希少価値が高く、価格が高騰する傾向にあります。
中国は2007年に「文化財の海外持ち出し審査基準」を定め、1949年以前(1949年を含む)の美術品を海外へ持ち出すことを禁止。そのため、規制以降は日本に歴史的価値のある骨董品が流入することがほとんどなくなってしまいました。
日本に新しく骨董品が流入しない一方で、中国の富裕層は日本にある中国の美術品をどんどん買い求めています。そのため、日本にある中国骨董品の希少価値が上がり、値段も高くなっているのです。
日本にある骨董品は、保存状態の良好なものが多いと言われています。保存状態は、骨董品の価値を決める上で重要なポイント。傷や汚れ、退色などがあれば価値や価格に大きく影響してしまいます。
日本では古くから骨董品への関心が高く、大切に扱われてきました。そのため日本国内に残されている中国骨董品には、保存状態の良いものが比較的多く存在していると言われています。
投資目的で骨董品を買い占めている中国の富裕層にとって、骨董品が本物か偽物かというのは非常に重要な問題です。しかし骨董品の真贋を見分けるだけの鑑定スキルを有している人はほとんどいません。
日本の鑑定士は骨董品などの知識が豊富で、鑑定スキルが高いと言われており、そのため真作の骨董品を購入できる可能性が高く、日本にある中国骨董品を買い戻す富裕層が増えているのです。
中国の美術と触れ合うなら、やはり「国立故宮博物院」に行きたいものです。しかし、台湾(中華民国)にある博物院ですから、やはり「ちょっとそこまで」とはいきません。
でも、あきらめるのはまだ早いです。日本国内にも、中国の芸術や美術を鑑賞できる施設が数多くあります。その中からおすすめの博物館、骨董品扱い店などを紹介します。
国内で中国美術品を取り扱っている博物館や骨董品買取屋を5つ、紹介致します。
日本を中心に広く東洋諸地域にわたる文化財を収集・保管している総合博物館。
日本美術を扱う「本館」をはじめ、中国の文物を収蔵している「東洋館」では、貴重な美術と工芸、考古遺物が展示されています。
泉屋博古館は住友家が蒐集した中国をはじめとする美術品を保存、展示している美術館。質と量が充実しているのが特徴です。
現在の収蔵品は約3500件(2023年3月公式サイト調査時点)。施設は東京の六本木、京都の鹿ヶ谷の2カ所にあります。
長崎にある施設で、明治26年(1893)中国清朝政府と華僑によって建造された「孔子廟(こうしびょう)」です。常時展示されている青白石製欄干・孔子像・琉璃瓦・龍紋様の御道石、72賢人石像などはすべて中国から取り寄せられたもの。2階には「北京故宮博物院」から借りだされた宮廷文化財、3階には「中国歴史博物館」から借りだされた出土文化財が展示されています。
永澤には展示スペースがあり、絵画や彫刻といった歴史的に価値のある品など、多くの美術品が展示されています。
事前に問い合わせをすれば、開放することも可能だそうなので、興味のある方は相談すると良いでしょう。
大阪市北区中之島に所在する施設です。最寄り駅は京阪中之島・なにわ橋駅。 駅に隣接している、中之島公園内に建物を構えています。
入館料
※2021年12月16日時点の情報です。開催中の展覧会によって料金は異なります。
総合商社の旧安宅産業が収集していた通称・安宅コレクションを経営破綻後に住友グループ21社が大阪に寄贈したことから、昭和57年にこの美術館が立てられました。
その安宅コレクション中心に、李秉昌コレクションや入江正信コレクションなど約300点が展示されており、収蔵ものを含めると日中韓の陶磁器が約7000点にもおよびます。
そしてそのうちの2点が国宝、13点は重要文化財に指定されています。
国宝と重要文化財のうち、国宝は2点とも中国陶磁器で重要文化財は12点となっております。
東京都港区白金台に所在する施設です。最寄り駅は東京メトロ・白金台駅。
詳しい道のりはホームページで詳しく説明されています。
入館料
※価格は、2021年12月の情報です。
もともとは、新橋にある松岡地所のビル内で運営を行なっていましたが美術品が増えたため、平成12年に現在の場所へ美術館を建設し移転しました。
しかしその移転計画途中に松岡地所創業者・松岡清次郎が死去。その時に遺族の選んだ移転先が、本人が最も好んだ場所とされている自宅が建っていた、今の場所になったとされています。
所蔵品は、松岡清次郎氏が購入したもの大半を占め、その数なんと1800点。
一度、購入した美術品は手放さないことでも有名な人物でした。
その中の所蔵品はというと、東洋陶磁器や日本絵画、古代東洋彫刻などジャンルも幅広く、日本では滅多に拝見できない物を、気軽に見せてあげたいという信念がうかがえます。
愛知県瀬戸市南山口町に所在する施設。地下鉄東山線・藤が丘駅より、リニモに乗り換え陶磁資料館南駅下車後、徒歩600mです。
入館料
※価格は、2021年12月の情報です。
ただし企画展示や特別展示がある場合、中学生以下はそのまま無料ですが、入館料が変更になることがあります。
昭和53年に愛知県政治家100周年記念の事業として、やきもの町・瀬戸市しに建てられた施設となっています。
本館・南館・西館・陶芸館・古窯館・茶室と建物が別れており、陶磁専門の美術館としては規模の大きな施設です。
展示されているものは100点ほどですが、陶磁器のコレクションとしては日本のものは勿論、中国・韓国・ヨーロッパ・近代のもにまで陶磁器に特化しているのにも関わらず、幅広い国のものが所蔵されており、その名でも3点が重要文化財に指定されています。
また館内の図書館には4万冊ほどの蔵書されています。
ちなみに有料にはなりますが、やきものを体験できるスペースもありますよ。
静岡県熱海市桃山に所在する施設。最寄り駅はJR東海道線・熱海駅。
入館料
※価格は、2021年12月の情報です。
熱海駅から約7分の山間に位置している美術館です。
美術館の大パノラマから海が一望できるほど、眺めはとても良いです。
創立者は、世界救世教の教祖である岡田茂吉氏。
昭和53年に建てられ、国宝や重要文化財を多数所蔵。そのうち中国陶磁器も黒釉金彩瑞花文碗を中心に取り揃えています。
美術品以外も児童展示や、能の公演も行われています。
山間に位置しているため入口から本館の高低差が60mほどあり、その間を長距離のエスカレーターで結んで輸送する作りになっているのが特徴的です。
また、平成29年に1年近く休館し改修工事を実施。リニューアルオープンしています。
京都世田谷区上野毛に所在する施設。最寄り駅は、東急大井町線・上野毛駅。
入館料
※価格は、2021年12月の情報です。
昭和35年に東急電鉄の元会長・五島慶太氏により設立されました。昔から自らが、鉄道業の傍ら集めた美術品を展示する施設を設立するのが目標でしたが、建設中に志半ば死去してしまいます。
開園57年目の年には、国宝5点と重要文化財50点を含む、約5000点を貯蔵。
特に国宝である、源氏物語絵巻と紫式部日記絵巻を所蔵していることでも有名で、非常に人気が高い美術館です。
しかし絵巻以外にも絵画や書跡など幅広く取り揃えられていますが勿論、陶磁も所蔵されています。
中国陶磁や日本陶磁、朝鮮陶磁が貯蔵されていて、中でも中国陶磁を豊富にそろえています。
緑釉牡丹文鳳首瓶や五彩人物唐草文盤などから、重要美術品である五彩透彫水注や五彩寿字花鳥文瓢形瓶、五彩人物文水注があります。
東京都渋谷区松濤一丁目に所在する施設。最寄り駅はJR渋谷駅と京王井の頭線・新泉駅。
入館料
※2021年12月16日時点の情報です。展覧会によって料金は異なります。
富士工務店の代表であった戸栗亨氏が、友人を通して陶磁器を蒐集し、それらを中心に展示する、美術館を設立しようと、はじまった陶磁器に特化した美術館です。
日本は勿論、中国や朝鮮の陶磁器と古書画などを合わせ、約7000点が所蔵されています。
中国陶磁器は三彩や青花、五彩など代表的な物を多く取り揃えているのが特徴です。
また月に一回、時間を2回に分けて、芸員の方が展示物の解説を行なってくれる日が設けられています。
年間スケジュールびっしりと替わるがわる、展示会が行われているので随時チェックしておけば自分が見たいと思っていた、陶磁器に出会えるチャンスがあるかもしれません。
書家によって美的に表現された文字芸術作品の総称です。また書と絵画が融合したものが書画とされます。時代や文化によって書体や作風が異なるだけでなく、王羲之や王献之、張芝といった書家によって、作品の雰囲気が変わることも特徴です。
中国では先史時代から絵が描かれ始め、秦~漢時代の頃から現在のような絵画として制作されるようになりました。人物画や風景画など様々な作品があり、顧愷之や呉道子といった中国絵画を代表する画家がいます。
山水画は、山や川、渓谷といった自然を幽玄な画風で描いた作品です。また科挙に合格した士大夫によって描かれた、自由な筆致の山水画を文人画と呼びます。
中国美術における印材とは、印鑑やスタンプのようなものであり、判子の原型としても使用されています。粘土や金属、玉など様々な素材が活用されており、小さいものながら歴史の詰まった中国美術品です。
焼き物の中でも、陶器と磁器を総称して陶磁器と呼びます。陶製の器や瓶の他にも、秦の始皇帝陵の「兵馬俑」のような陶製人形も陶磁器です。時代によって様々な特徴があります。
中国美術品を代表する陶磁器の1つであり、釉薬(ゆうやく)という薬品を表面に塗ることによって独特な風合いの青を発色する点が特徴です。また貫入という細かい「ひび」を持ち、青と貫入が融合した独特の美しさを持っています。
北斉時代から作られるようになった白い陶磁器です。日本の有田焼に影響を与えた芸術品でもあります。青磁から発展した陶磁器である白磁。時代によって「白色」の表現が異なる点にも注目してみてください。
その名の通り、中国で発行されている切手です。特に1950~1980年代頃の中国切手のコレクターが多かったそう。短期間で発行が終了したものは、希少価値に応じて、高額取引されることも珍しくありません。
緑色を発する美しい宝石であり「玉」とも呼ばれています。翡翠は硬玉(ジェダイト)と軟玉(ネフライト)の2種類に分類。硬玉は宝石として扱われ、軟玉は装飾品や工芸品の素材に活用されました。
釉薬を金属素地へ塗って彩色される伝統工芸品です。中国では元の頃から七宝が盛んになり、その後、明代や清代に独自の発展を見せました。中国美術としての七宝は、大きく「内填琺瑯(ないてんほうろう)」「掐糸琺瑯(こうしほうろう)」「画琺瑯(がほうろう)」の3つに分けられます。
中国宮廷の窯や、その窯で生み出された陶磁器を官窯と呼びます。時の支配者によって築かれた陶窯である官窯。その中には、芸術性を追求した宮廷御器も含まれています。
監修本郷美術骨董館
「やさしく解説!みんなの中国美術入門」は、骨董品買取の専門店として40年以上の実績を誇る本郷美術骨董館が監修しています。
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