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中国の美術品や骨董品の基礎知識を詳しく説明していきます。
中国の骨董品というと、書画や絵画、陶磁器が挙げられます。中国の骨董品は技術力とデザイン性も高く、現在でも世界のあちこちで需要があります。
ではここからは、高値がつく条件を確認していきましょう。
書画や絵画、物によって査定ポイントが違ってきますが、中国骨董品が高価買取されるポイントは以下のとおりです。
また、以下のポイントを守ると高額査定がされやすくなります。
では、そもそも骨董品とはどういったものを指すのか見ていきましょう。
実際にどういったものが高値で買い取りされるのかについてご紹介しましょう。こちらはあくまで一例です。作者や品物の価値を断定するものではなく、保存状態や大きさによって価値が変わることを前提に、あくまで参考としてください。
例えば次のようなものが挙げられます。
製造されてから100年を経過した希少価値のある手工芸品・工芸品・美術品・小道具を骨董品としています。逆に100年以内のものは、製品により呼び方が変わってきますが、レトロやヴィンテージと呼ばれることもあります。WTOには「骨董品」というワードの定義があり、この定義に当てはまると証明された場合は、WTO加盟国間で関税がかかりません。
いっぽう、日本では数十年前に作られたものを骨董品と呼んでいます。長い歴史を持っていて、かつ素晴らしい品だからこそ現代でも残っているのです。ひとつひとつの骨董品を見つめることで、当時の生活や歴史の背景を深く楽しめるのではないでしょうか。
※WTO
WTOとはWorld Trade Organizationを省略した言葉で、世界貿易機関のことを指します。WTOの存在意義は世界中で行われる貿易のルールを統一し、公平な貿易を行えるように働きかける機関です。日本も加入していて、現在164の国と地域が加入しています。(2020年11月時点。総務省 世界情報通信事情より)
世の中に知られていない数多くの骨董品が、世界中の様々な場所に眠っているといわれています。現在持っている骨董品がもし100年前に作られたものだったら...?と、価値が気になりますね。
骨董品とみなされる品は様々で、中には「こんなものも骨董品になるの?」と驚かれる品もあります。ここでは、骨董品の種類を大まかにご紹介していきます。
骨董品のイメージで真っ先に出てくるのが「絵画」。絵画はテレビの骨董品鑑定番組でも紹介されることが多いので、「骨董品といえば絵画」というイメージを持っている人も多いのではないでしょうか。絵画は「真作」、つまり画家本人が描いたことが証明された絵画なら、高額がつくケースも少なくありません。
絵画の種類は、中国の山水画を始め、日本画、油彩絵、水彩画、版画、デッサン、水墨画、パステル画など。数多くの絵画が骨董品になりえます。
陶磁器は焼き物の名称とも言われており、絵画の次に骨董品のイメージとして浮かび上がる品です。陶磁器と一括りにされますが、大きく4つに分類されます。土器・炻器・陶器・磁器の4種類です。いずれも土を原料とする器で、窯で焼き上げて仕上げます。
骨董品の花形ともいえる陶磁器。保管がしやすく、制作された時代の状態を長期間維持できるので、損傷・劣化による価値の低下が比較的少ないのが特徴です。著名な作家の作品であったり歴史的に重要なものであれば、高値がつきやすいでしょう。
陶磁器として制作されたものは主に食器類。茶碗や徳利、皿、花瓶などです。観賞用としてはもちろん、お茶席での実用品としての需要もあります。
土器には縄文土器や弥生土器、須恵器など様々な種類があります。土器を査定するためには、歴史背景など専門的な知識を有するので専門家で査定をお願いするようにしましょう。一般的に土器は数千円から数十万円程度で買取されるケースが多いようです。箱や説明書、鑑定書などがあり保存状態が良好な場合、買取額がアップしやすくなります。
炻器とは、陶器と磁器の中間の性質を持ったものです。陶器のように素地が白いわけでなく、磁気のように硬い焼き物を表します。茶碗だけでなく、徳利やお皿など種類も豊富です。査定金額は、基本的に買値が全くつかないものから数十万円の幅になっています。キレイに保存されているものの方が買取価格もアップしやすいため、磨いてから査定をお願いしましょう。
陶器はブランドのものであれば、数万円程度の査定価格になることがあります。反対にノーブランドであれば、数千円程度のことも。陶器は構造上隙間が多く、吸水性も高いと言われています。そのため保存方法によってはカビが生える、欠けるなどが起こりやすいです。そうならないためにも、できるだけ早く売却をするようにしましょう。
一般的な買取相場は、数百円程度から数百万円程度です。しかし人間国宝の作品など有名なものであれば、数億円以上の値打ちがつくこともあります。欠けている場合でもレアなものであれば、買取価格が高くなることも。自分で見極めることが難しいため、必ず欠けていても査定に出すことが大切です。鑑定書などがあれば、一緒に査定に出してくださいね。
像の牙や石、木、粘土、金属を彫り刻んで作った作品をいいます。中国の古い木彫から、日本古来の木彫の仏像、ブロンズ像などの作品が有名です。
中でも像の牙で作られた作品に関しては、素材そのものに希少価値が高くつきますので、高額買取りが期待できます。木調品も、使用されている素材によって価値が大きく変わる場合もあるようです。
ブリキ製のおもちゃを始め、カード、シール、超合金、企業のノベルティーグッズなどといった昔懐かしいおもちゃは、希少価値があるので高値がつきます。
さらに、保存状態も良いのであればかなり貴重なおもちゃとみなされるようです。また、品によっては遊んで汚れがある、落書きがある、劣化しているといった状態でも価値が高いものもあります。
ブリキ製のおもちゃの中でも、オキュパイド・ジャパン製は日本だけではなくアメリカでも希少価値の高いおもちゃとして有名です。メイド・イン・オキュパイド・ジャパンという刻印の有無で価値が大きく変わってきます。
刀剣といっても主に日本刀のことを指します。
刀は大きく分けると、模造刀と真剣の2つに分類されます。
まず模造刀は日本刀を精巧に再現した刀です。
人を斬る目的で作られたものではなく、置物という扱いになるので、
正確には刃物ではありません。
あくまで刀に似せたもので、観賞用として使われます。
しかし模造刀の中にもランクがあり、一般的な模造刀は、柄がプラスチックだったり、剣部がアルミだったりと骨董品としの価値は薄いですが、美術刀の部類されるものは、価値が高いとされています。
用途としては模造刀と観賞用の飾りですが、作りはそれよりも美しく、現代の技術力では再現が難しいほど精巧に作られており、希少なことから価値が高くなります。
そして刀の形にも種類があります。
直刀は刀の刃が真っ直ぐになっているものを指します。
多くの人がイメージする刀は少し反っていると思いますが、平安時代中以前はこの形がスタンダードでした。
直刀の後、平安時後期から主流になった刀。
従来の刀とは違い、刀全体が刃先から柄の部分まで反り返っているのが特徴です。
2尺から6寸程度のものを指し、刀と分類されるものの中で特に長いのも特徴です。
「刀」と言われて、多くの人がイメージされるであろうものです。
太刀よりも短く(2尺程度)反りも抑えられている、直刀と太刀の間の刀と言えるでしょう。従来の太刀など、反りが強すぎて鞘から抜くのに手間取ってしまうのがデメリットでしたが、それを改善した革命的な刀と言えます。
見た目も美しく、飾りとしても価値が高くなる傾向があります。
戦の時にメインの刀が折れてしまった時に使っていたサブ刀や、携帯用の刃として使われていた刀のことを指します。
長さは1尺以上2尺未満で、とても使い勝手が良い刀です。
脇差よりも更に短い1尺ほどの刀です。
イメージとしては現代のナイフのような存在ではないでしょうか。
長い刀が持ち込めない場所でも、どうにか自分を守るための手段として持ち込まれるために作られたものです。
一昔前まで家具というのは、椅子一脚にしても職人が丁寧に作り何十年も受け継がれるような代物が多かったのですが現在、家具の大量生産が可能になり手軽に買えるものが増えてきました。しかしその反面、作りは正直粗悪で耐久性がなく、壊れたら捨てるのが普通になってしまいました。
ところがアンティーク家具は違います。
アンティーク家具一つひとつが手作りで、耐久性も高いのです。
また同じような形に見えても、木目などの模様やラインも製品により違い、一つとして同じものはありません。
そのことから、現代の技術で難しい作りや、刻んできた歴史による味は再現することが困難で希少価値の高いものもあります。
そのことから状態が良ければ良いほど、価値は高くなっていきます。
まずジュエリーとは、石や動物などから生まれた天然鉱物のことを指します。
その中でも年々減少している珊瑚のジュエリーは人気が高く、これの骨董品として価値のあるものがアンティークジュエリーと呼ばれます。
具体的には制作から100年以上経過しているのが目安となります。
昔からお金に変わる価値や、身分を表すことに使われてきましたが、現代は装飾品としての用途が非常に高いものです。
特に1800年代から1900年製造のものは非常に価値の高いものとされています。
近年の写真ブームによりカメラも骨董品として価値が上がっています。
スマホやデジカメが主流の中、フィルムとレトロなレンズで写真をとると独特な味が出てきます。
また型も現代のものとは違い、個性的なものが多いのでそれも人気の理由です。
特にメーカー品のものは、人気と希少価値が高く高額で取引されます。
骨董品といっても色々な種類がありますので、自宅に眠っている骨董品があるか探してみましょう。思いがけない品が出てくるかもしれません。
竹製品の多くが、中国から伝わったものと言われています。中国で竹製品における歴史は、222年の六朝時代から始まったとされ、唐の時代には多くの人々に広まっていきました。その中でも竹根は、竹の根っこを使った製品です。竹根製品は一般的な竹製品や竹細工よりもはるかに数が少なく、珍しいものとされています。また置物などの竹根の製品は、完成までに何年もかかる場合があるため、特に希少です。
市場で売買される場合、特に大きい竹根を用いて長時間制作されたものは高値で買取が行われているようです。また保管状態が良いものや芸術性の高いものも比較的高値がつき、さらに有名な竹芸家のものであれば、より買取価格も高額になります。
犀角とはサイの角のことで、クロサイなどの角を粉末にしたものです。よく漢方に用いられており、解熱や解毒などの効果があると言われています。しかし基本的な成分はタンパク質のケラチンであるため、効果について医学的な根拠はありません。
近年医薬品として漢方薬局などに販売するために、サイは密猟者などに乱獲されてきました。そのためサイの角の乱獲を防ぐために多くの取り組みが行われています。それらの背景から犀角でつくられた芸術品は、高値で取引される傾向にあります。
香木は、基本的に自然界からつくられる香り豊かな木のことです。主に沈香、伽羅、白檀に分類されます。その中でも人気が高いのが沈香、伽羅と言えるでしょう。
一般的に木は水に浮きますが、沈香は油分が多く含まれているため水に沈んでしまいます。その沈香の中でも高級とされているのが伽羅です。沈香と比べると、やや甘い香りがする特徴があります。
ベトナムに生息している「風のなる木」と呼ばれている木材から沈香は作られます。これらの木材に傷がつくとそこから樹脂が分泌され、その樹脂のついた木が自然に倒れたのが沈香です。風のなる木が倒れるのは基本的に数十年ほどですが、稀に数百年倒れずに樹脂を出し続け、さらに倒れた後に数百年土に埋まったものもあります。それが高級な沈香とされる伽羅です。
伽羅は今では非常に希少性の高い品物として、日本だけでなくヨーロッパでも注目されています。
中国において、書道で使用する4つの文房具を文房四宝と言います。4つの文房具とは、筆・墨・紙・硯のことです。その中でも、消耗が少ない硯は非常に高い価値があると言われています。
高価な硯の場合、特定の坑道から採掘された石を使用しています。基本的に坑道によって採掘できる石の種類や品質が異なると考えられています。つまり同じ文房四宝でも、どの坑道から採掘された石を使っているのかによって大きく金額が変わってくるのです。さらに現在ではすでに採掘が禁止されている坑道もあるので、より希少性が高まっています。
茶事において、重要な道具でもある香合。端的に言えば小さなお香入れで、中に香木や練香が収められる蓋つきのケースを指します。基本的に大きさは10cm以下と小さいものがほとんどです。
香合は漆器・焼き物に分類することができます。漆器の香合には堆朱に代表される彫漆、蒔絵、根来などがあり、焼き物の香合であれば志野、織部、染付、赤絵、青磁などがあります。さらに形も様々で、動物や植物などの形状をした香合も大変人気です。
江戸時代には香合は人気を博し、大相撲の番付になぞらえて様々な香合を分類した「形物香合相撲番付表」なんてものが作られるようになりました。現在香合を買取する場合には、この形物香合相撲番付表が参考にされることが多いようです。特に宋から明時代に作成された堆朱や具利の香合には高額査定がされることもあります。また唐三彩や青白磁なども人気の骨董品です。
中国掛軸とは、中国由来の技法、または中国作家によって描かれた作品の掛け軸の総称です。中国掛軸は、日本の掛軸よりも比較的高額で取引されており、高値の査定額が期待できます。しかし贋作も非常に多く出回っているので、ほとんど価値がないような商品も多く注意が必要です。
中国掛軸は中国の富裕層を中心に人気が高いこと、さらに中国掛軸の多くは歴史が古いことが高額化の理由となっています。日本の掛軸は飛鳥時代に中国から渡ってきたもので、中国ではおよそその200年前には掛軸はあったとのこと。このように中国掛軸は古さもあるため、より価値が高くなる傾向にあるのです。
中国の有名作家である「呉昌碩」や「斉白石」の作品であれば、オークションなどで百万以上の高額で取引されることもあるようです。
古書とは、簡単にいうと古い本のことですが、いわゆる古本とは異なります。古書は絶版となっており、かつ時代を超えて存在している書籍です。一般的には古文書や古写経、古地図などといった学術的・歴史的価値の高い本が古書と呼ばれます。
明・清時代の中国の古書・拓本などは人気があり、非常に高値で買い取りされているようです。基本的には状態が良く、キレイな古書の方が査定価格は高くなる傾向にあります。さらに出荷部数や流行、著者の署名の有無などによって付加価値が付くため、価格の大幅アップに繋がることも。さらに初版であれば、より高値で買い取りされます。
玉器は翡翠(玉)で出来た器あるいは装飾品で、白玉、黄玉、赤玉、碧玉、黒玉など様々な色のものがあります。中国で作成された玉器は紀元前の非常に古い時代、主に身分が高い人に使用されていました。お守りなどの意味合いもありましたが、基本的には権力の象徴として扱われていたようです。
玉は硬度で分類することが可能です。軟玉は多くの玉器で使われる素材で鉱物的には角閃石、硬玉は輝石鉱物に属しており、硬玉はヒスイ輝石とも呼ばれます。
今でも良質な玉が見つかれば、非常に高値で販売されます。そのため玉器は、注目度の高い骨董品と言えるでしょう。
古銭とは、その名の通り昔のお金のことですが、お金以外にも何らかの記念で作られたような記念硬貨なども含まれます。日本の古銭として有名なものは寛永通宝や明治通宝です。寛永通宝とは江戸時代に作られたお金で流通量が非常に大量に流通しているのですが、前期の古寛永は、数が少ないため貴重です。さらに人気もあり、コレクターも多数いるため、いまだに高値で取引されています。明治通宝は日本で初めて西洋の印刷技術を導入して作られたお金で、非常に人気のアイテムです。
紀元前5世紀~紀元4世紀頃にかけて生産された帯留め、帯金具のことを指します。表面には彫刻や象嵌などの装飾があり、裏面についたボタンが特徴的です。古代中国では着物の帯や腰紐を留めるのに活用していたとのこと。現在では美しい装飾から人気が高まっているでしょう。様々な材料があり、青銅などの金属以外にも翡翠やガラスなどで作られたアイテムもあります。日本だけでなく世界にもコレクターがいるほど、人気になっている中国美術の一つです。
最近では、骨董品の中でも「中国骨董品」を購入する人が増えつつあります。実際に購入している人のほとんどが富裕層の中国人なのです。その影響により、骨董品への注目や人気が高まっているのです。
なぜ、中国骨董品を購入する中国人が増えているのかというと、以下の理由があてはまります。
上記のことから、中国骨董品を購入する中国人が増えている影響で、日本国内にある中国骨董品が品薄になり、さらに希少価値を高めているようです。こういった影響がきっかけで、今後も益々人気が高まり高値で買取りされるかもしれません。
中国骨董品をどのように高額査定に繋げたら良いのか、もう少し詳しく見てみましょう。
中国の国家文物局が定めた基準改定に定めて、日本に入ってきた中国骨董品が20年以上も前のものであれば、当時の価格以上の査定額になるとされています。
中国では1911年以前の骨董品を国家文物局が、国外へ流出させないように持ち出しを禁止しています。国外へ持ち出してしまった場合は、無期懲役以上の判決を受けるという厳しいものとなり、中国骨董市場には厳しい状況になってしまいました。しかしそのことにより、更に中国骨董品は希少価値を増すことになりました。
中国で有名な作家の名前は、査定を行うにあたって重要な判断素材となります。骨董品もブランド品と同じように有名であることは、それだけで価値を上げる要素。刻印がないものは判断が難しくなりますので、譲り受けたものであれば、受け取る際に誰の作品なのか教えてもらいましょう。
欧陽詢とは、中国唐代初期の書家です。初唐の三大家の一人、さらに楷書の四大家の一人としても有名。欧陽詢の作品は、市場でも高額に買取されている現状です。状態によって査定価格は異なりますが、一般的に数十万から数百万程度でしょう。ただし状態がよく、箱などが残っている場合には、さらに買取額のアップが期待できます。シミやヤケなどが起こりやすいため、売却を決めたのなら早めに査定を依頼してくださいね。
中国唐代の政治家であり、かつ書家です。初唐の三大家、初唐の四大家の一人とされています。代表作は「雁塔聖教序」や「孟法師碑」など。独自の書風を確立しており、未だに人気がある書家です。数万円から数十万円で買取されるケースが多くみられます。ただし、ニセモノもあるため、注意が必要です。専門的な知識がなければ、本物かどうか見極めることは難しいでしょう。売却の前に、必ず褚遂良に詳しい専門家に査定を依頼することをおすすめします。
中国の初唐の書家であり詩人、政治家です。書では智永禅師に学んでおり、その書風は「君子の書」と称されています。作品には『孔子廟堂碑』(こうしびょうどうひ)が著名です。また文集に『虞秘監集』などがあります。
虞世南の作品は、状態にもよりますが数千円~数十万円の価格で買取をされているようです。ただレアな作品であり、かつ保管状態が良ければ、査定価格もアップしやすくなるので、一度査定を依頼するようにしてくださいね。
中国唐代の政治家であり書家です。魏晋南北朝時代の東晋 王羲之が描く貴族的な書風に対して、雄勁な書風が有名。「気迫雄大」とも評されています。中国初唐の欧陽詢・虞世南・褚遂良の三人に加え、四大家と言われることも。
顔真卿の作品は、数千円から数万円程度の価格で査定されることが多いです。保管状態や作品によっても査定価格は、大きく変動します。また中国美術に強いショップに依頼するかどうかでも査定価格が変るため注意しましょう。
中国北宋末の文学者であり書家、画家、収蔵家、鑑賞家など様々な才能を有している人物。特に書画の専門家として活躍しています。蔡襄や蘇軾、黄庭堅とともに宋の四大家と証されており、その4人の中でも米芾が特に書技に精通していると考える人も多くいます。
米芾の作品は「草書四帖」「蜀素帖」「真跡三帖」などです。有名な書家でもあるため偽物も多く出回っています。査定価格は数千円から数十万円までと査定の幅が広いです。保管状態が悪いと査定価格は低くなってしまうため注意してください。
中国清末民初に活躍した実業家であり、書画家、銀行家、政治家です。実業家・銀行家として主に上海を中心に活動しています。また一方、中国同盟会にも参加した革命派の1人です。さらに画家としても優れた業績を残しており、仏教徒としての活動も有名でした。
王一亭の作品は、「王一亭作品集:白龍山人墨妙」「蟠桃図幅」「山水図巻」などです。贋作も多く、査定価格が全くつかない作品もあります。しかし本物であれば、5万円~10万円程度で買取が行われているようです。
近代中国の書画家です。書だけでなく篆刻や詩の分野でも活躍しています。ただ贋作者であるとも多くの専門家が言っています。張大千の贋作であろう作品もありますが、まだ解決していないため真実は不明な状態です。最晩年は台湾に移住し、水墨画に専念しています。
張大千の作品は、オークションなどで高値で取引されています。10億円以上の買取価格がついた作品も。一般的には数万円から数十万円で取引されているようです。作品によっては高価買取も期待できるので、まずは査定を依頼してください。
高価な骨董品の場合、使用されている素材が違います。骨董品の多くは昔の富裕層が好む高級素材をあしらっているものがほとんどです。しかし、中国骨董品は本物と非常によく似たコピー品がとにかく多く出回っていますので、鑑定士による査定を行ってもらわないと、その価値が判断できません。
一見、日本で売りに出すのに何故、中国人が関係してくるのかと疑問視されますが、中国人の間では日本に流通している中国骨董品を逆輸入することが流行っているのです。中国で骨董品を購入するとなると、心配なのが偽物をつかまされること。電化製品やブランド品と同じように、骨董品においても中国では、コピー商品が後を立たないのです。投資目的で商品を購入することが多い中国では、価値のない偽商品を購入してしまうリスクが非常に高くなります。そこで日本の高精度な鑑定力で鑑定された商品を、こぞって買いにやってくるのです。そのことから、中国人に人気の高いものは価値が上がります。
中国の有名な地域で作られて今ものも、高額になるか否かの大事なポイントです。理由として地域ごとに骨董品は様々な特色の違いがあるからです。この違いこそ、ある種のブランド力を高め、どのようなものなのかを図る目安となるからです。
中国骨董品を高値で売るためには、「オークションでも売れる品」でなければなりません。コンディションの良い骨董品を購入する傾向がある富裕層は、汚れが酷かったり、見栄えが悪かったりするとオークションで購入してもらえなくなるので、骨董品を扱う店頭に並べても売れ残ってしまうリスクが高まります。
これらを踏まえて、他の商品と同じように良いコンディションを保つことは、高額査定に繋がりやすい重要な対策といえるのです。
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中国美術品は歴史が古いものが多く、そのために、保存方法はとても難しいものです。
保存状態が良好であることは、安易に予想がつくかと思いますが、実はなかには「使うことで価値が上がる」物もあるのです。
しかし、その保存方法と価値がどう関わっているのか。素人には判断がつきません。
そのため、家に中国の骨董品や美術品が眠っている場合は、まずは信頼できる骨董品買取屋に見てもらうと良いでしょう。
査定された物がどんな物なのか、どんな保存をすれば良いのか…というのを査定時に教えてくれるはず。
多くの場合は査定は無料で行なわれているため、買取ってもらう・もらわないの判断は、査定後にしても遅くはありません。
骨董品を買取ってもらう際に、注意をしなければならないのですが、骨董品を預けた後から、まったく連絡がとれないケースがあります。この場合、販売店側に騙されてしまっている可能性があります。
こういった対応をする時は、店舗が実在しない可能性が高いので、店舗が実在するか必ず確かめるようにしましょう。大事な骨董品ですから、トラブルが起こらないよう慎重に対応してください。
監修本郷美術骨董館
「やさしく解説!みんなの中国美術入門」は、骨董品買取の専門店として40年以上の実績を誇る本郷美術骨董館が監修しています。
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