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こちらのページでは、中国の伝統的な人物画に、西洋画特有の写実的な技法を取り入れて独自の画風を確立したことで知られる王西京(おうせいきょう)を紹介しています。どのような人物か、また代表的な作品についてまとめていますので、興味のある方は参考にしてみてください。
王西京(おうせいきょう)は、中国の画壇において代表的な画家といわれている人物です。伝統的な中国人物画に、西洋画特有の写実的な技法を取り入れた独自の画風を確立させたことで知られています。
1946年に陝西省西安市で誕生し、美術選考の学校に通学。卒業後に本格的に芸術家として活動をはじめています。はじめのうちは「連環画」と呼ばれる子ども向けの漫画や絵本を手がけていたほか、古代の人物画の模写などを行い、線を基礎とした中国画の技法を磨きました。
その後1969年から1974年にかけて、王西京は「越南女英雄」「林中响箭」の2つの作品を制作しました。この2作品が高く評価されたことが、世に名を知られるきっかけになったといわれています。
さらに1978年には「中国線描人物画技法」というタイトルの書籍の編集・出版を行っています。中国線描人物画技法には伝統的な人物画における線描技法について記載されています。
近年では、中国文化の継承・発展を目指した活動を行っています。中国美術家協会理事、陝西省文聯副主席など数々の名誉ある役職を歴任するとともに国際的な活動も精力的に行っており、シンガポール、マレーシア、日本、フランス、タイ、韓国など世界各国で数々の個展を開催。日本政府から教育文化勲章を、フランス国際美術サロン展で特別賞を獲得するなど、さまざまな功績を残しています。
こちらは2013年に制作された風景画であり、中華人民共和国の建国64周年を記念して描かれた作品です。題材は、中国を代表する都市である長安と、世界的に知られている黄河。壮大なスケールで描かれ得ている黄河が印象的であり、絵画とは思えないほどの迫力が感じられる絵画となっています。
現在、こちらの風景画は「人民大会堂(日本での国会議事堂にあたる建築物)」に所蔵されています。サイズは長さ18m、高さはおよそ4mの非常に大きな作品です。
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