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蘇州の長洲に生まれ、文人として活躍した文徴明。特に詩書画の評価が高く「三絶」と呼ばれました。文徴明とはどのような人物で、その作品はどのように描かれたのか、生い立ちや業績、人格を調査しました。文徴明の作品が現代まで愛されてきた理由を紹介します。
南宋の忠臣であった「文天祥」を祖とする名門の出身であり、父は温州府知府にまで上りました。幼少の頃は発育不良で言葉が遅れていましたが、父が将来成功すると信じて文徴明の教育に力を注ぎました。
高潔で人望の高かった父の友人を師とし、古文や画を当時超一流の人物から学びました。科挙(官僚登用試験)に数度失敗しますが、翰林待詔(皇帝の命により文筆や芸術の才能で奉仕する宮廷官職)を授かります。青年期には長らく二番手でしたが次第に詩書画で名声を博し、55歳で『武宗実録』の編集に携わりました。
人柄は高潔温順とされ、90歳まで文人としての矜恃を貫き、書画で利益を貪るもの、外国人には決して売らなかったということです。一方で貧しい者が自分の贋作を売っても、それで救われるなら構わないと容認したことから、その人柄が伺われます。
書家である文徴明が76歳のときに制作した作品です。「千字文」を草書体で書写した韻文の書巻で、重複する文字を使わず千文字で構成されます。
古くから漢字や書道の教科書のようなもので、文徴明は生涯にわたってさまざまな書体で千字文を書き写しています。
中国の文人が好んだ「蘭と竹」が描かれた作品で、蘭の葉の曲線と竹の直線が構図の特徴です。文徴明の墨蘭は、曲線で描かれた長い蘭の葉が優美で、竹との対比がユニークです。
千字文の墨が余ったので戯れに描いたとされ、もとは「草書千字文巻」の後にあった絵画を切り取って軸にしたものです。
「蘭亭敘」を好んで書いた文徴明が、89歳のときに記した作品。用筆と結字、章法などにおいて王羲之の書「蘭亭敘」とは大きく異なるため、書き手の精神や筆意をくみ取って書いたものと推察されます。
含蓄に富んだ筆法と緊密な間架により、いきいきとした筆意が連綿と続いています。
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