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何家英 (かかえい)

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天津に生まれ女性の肖像をテーマに描いた何家英(かかえい)。西洋と中国伝統画を融合させた画風で評価を得ている何家英の生い立ち、業績、代表作などの情報をまとめました。中国の国家人事部より「専門家貢献者」の称号を得た何家英の作品が愛されるようになった背景を探ります。

「専門家貢献者」何家英の生い立ち

何家英は天津生まれ、河北省人丘育ちで天津美術学院を卒業しました。同校で教師を務め、天津画院院長、天津美術協会副主席、天津美術学院教授など歴任。国家津貼、国家人事部より専門家貢献者としての称号を与えられました。また、全国から「突出貢献的中青年専家」、中國文聯から「德芸雙馨文藝工作者」、中央宣伝部から「四個一批」を贈られています。

天津美術学院を卒業する前年に、天津で行われた青少年美術展で二等賞を獲得しました。女性を題材にした作品が多いのが何家英の特徴です。

西洋と中国伝統画を融合させた画風は一般的な洋画にはない空気感を持つ唯一無二の新境地を開拓しました。写実的で緻密な女性の肖像画や裸婦画などを多く描き、中国国内だけでなく日本や韓国、インド、香港、フランスやブラジルでも個展を開催しています。2012年にはパリのルーブル美術館で開催された「2012サロン展」で、絵画部門金賞を受賞しました。国内外の展覧会や個展で高く評価され、国際的な名声や人気を得ています。

代表作

  • 酸葡萄:1998年の絵画展覧会で金賞を獲得
  • 葡萄棚の陰で乙女がくつろいでいる姿は、どこかエキゾチックでセクシーな雰囲気をかもしだしています。

  • 桑露:1996年全国首届中国人物画大展で銀賞を受賞
  • 1992年に制作された作品。桑の木に少女たちが集まる様子が描かれています。登場人物の精神世界に入り込み、豊かな情感に溢れています。

  • 秋冥:1991年開催の美画協会展で最優秀賞を獲得
  • 短いボブカットの少女が地面に腰を下ろし、憂いを帯びた表情でいる姿を描いた作品です。晩秋の彩を感じさせる葉の表現が写実的な美しさで、どこか幻想的です。

他にも、「山」「十九秋」「馬威の魂」「踊る休息」「楊開妃」などの作品が代表作として挙げられます。

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