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こちらのページでは、中国絵画の世界で花鳥画を描いた画家として知られる袁暁岑(えんぎょうしん)について紹介しています。どのような生い立ちを持つ画家なのか、またどのような作品を生み出しているのかといった点をまとめていますので、ぜひ参考にしてみてください。
現代の中国絵画において「花鳥画の第一人者」といわれる袁暁岑(えんぎょうしん)は、1915年に中国貴州省にて生まれた人物です。若い頃から絵の才能に溢れ、雲南大学に進んだのちに雲南省にて画業に励んでいます。その後、雲南省画院の院長を務めたことにより、雲南省を代表とする画家として知られるようになりました。さらに、雲南省画院名誉院長・中国美術協会第2、3期理事・中国美術研究院研究生院客員を務めるなど、中国美術においてさまざまな役目を果たしています。
また、袁暁岑には2004年に息子である熙坤が産まれました。熙坤も現在中国を中心として画家・彫刻家として国際的に活躍していることで知られています。
前述の通り袁暁岑は花鳥画で知られる画家ですが、特に鳥をモチーフにした作品で世界的な評価を得ています。その名を知らしめた理由のひとつとして、「鴿(ドバト)」を魅力的に描いた点が挙げられます。このことによって、独自の感性を持つ画家として知られるようになりました。彼の作品は、多彩な色使いと躍動感が印象的ですが、日本画にも共通する筆づかい・繊細な描写などあまり中国画を見ない人も好感を持つ作品が多く見られるとされています。
袁暁岑は2008年に亡くなりましたが、その後も彼の作品は多くの人に愛され続けており「鳥を描かせたら暁岑に並ぶ者なし」といわれています。
鳥を主題とした花鳥画を得意としていた袁暁岑。こちらは正確な写生に加えて丹念に書き込みを行うことによって、孔雀の姿を正確に描き出した作品となっています。単純に孔雀の姿を描いているだけではなく。どこかユーモラスで温かみを感じられるのもこちらの作品の魅力といえるでしょう。69.5×46.0cmの作品となっています。
こちらも袁暁岑が得意としていた鳥が描かれた作品となっています。1985年作、67.0×67.0cmの作品です。
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