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林風眠 (りんふうみん)

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現代中国画の巨匠である林風眠 (りんふうみん)。フランスで油画を学んだ後、ドイツに移動して中国へ帰国しています。この記事では、林風眠の生い立ちや絵画を学んだ経歴を調べ、どのように作品が生まれてきたのか、代表作とともに紹介します。

林風眠の生い立ち

林風眠は、石工の祖父、画家の父のもと1900年に広東省で生まれました。幼いころから美術、芸術に触れる環境で育ち、祖父の手伝いをしながら書道と中国画を学んだ後、18歳のときに中国国内の社会的風潮の影響からフランスに渡りました。

現地で働きながらパリ国立高等美術学校で油画を学んだ林風眠は、その後ドイツに渡ります。ヨーロッパの古典的絵画の巨匠を敬愛した林風眠は西洋的表現を大きく取り入れた筆遣いをしています。それは伝統的な中国画とは異なっており、絵の全体を見ると中国画の深い趣が感じられるようになっています。水彩やガッシュ画的な画法を取り入れ、その作品もマティス風の人物、女性像、生物などの西洋画が多く見られますが、晩年の作品には重厚な色調で花鳥、人物、風景を描いています。

中国に帰国した後は北京国立芸術専門学校の学校長に就任。上海中国画院画師、中国美術家協会理事、顧問、中国文連委員を務め、91歳でその生涯を終えています。

代表作

秋林

秋の訪れで木々が赤く染まり始めた林の風景を表現した作品。湖岸の林には青く澄み渡る晴天の空や中に建てられた家屋などが鮮やかな色彩で表現されています。晩年は重厚かつ色鮮やかな作品が多く、秋林もその1つです。

東方美人

1950年代に描かれた女性の肖像画であり、独自の美テキスタイルで東洋の静かな美しさを表現した作品。女性の背景には花柄の模様が描かれているバランスの取れた構図で、西洋画特有の色彩や陰影が用いられています。

仕女図

西洋の古典芸術や印象派などのエッセンスと中国芸術を融合させた作品。インクと油絵具を用いて、力強さとやさしさを表現しています。古代の衣装を着た女性から現代の美女まで様々な女性を描いていますが、古代中国の夫人がとは異なり、美しくエレガントで中国と西洋の海外の独特の女性美を演出しています。

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