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八大山人は、明代末期から清代初期にかけて活動した画家です。生没年は1626年から1705年、本名は朱耷(しゅとう)といい、生まれは江西省南昌。明の皇族に連なる家系に育ちましたが、王朝の滅亡後は仏門に入り、のちに書画で生計を立てました。余白を大きく残した構図と、独特な表情の鳥や魚を描く画風は、時代を越えて多くの人を惹きつけています。
八大山人は、江西省南昌に生まれた明の皇族の一族でした。19歳のとき明が滅亡し、皇族という出自は身の危険と隣り合わせになります。身を隠すために仏門へ入り、以後は僧として修行に専念しました。ところが50代半ばで突然還俗し、酒を飲んでは泣き叫び、時に狂人を装って奇行を重ねたと伝えられています。この奇行は、清への抵抗であり、明の遺臣としての矜持を保つ振る舞いだったとも言われます。この頃から「八大山人」の号を名乗り、書画を売って生計を立てました。号の由来には諸説あり、崩し書きが「笑之」「哭之」に通じるという解釈もあります。
安晩帖は、1694年から1702年にかけて制作された晩年の作品群です。現在は京都の泉屋博古館に所蔵され、重要文化財に指定されています。鳥や魚を描いた場面が多く、白目をむいた生き物たちのまなざしには、静けさの中に張り詰めた緊張感が宿ります。
河上花図巻は、1697年頃、73歳前後に手がけたとされる作品です。全長は約13メートルにおよび、蓮が芽吹いてから咲くまでを描いています。中国の天津博物館に所蔵され、大らかな筆致から晩年の心境をうかがう見方もあります。
草書七言絶句軸は、東京国立博物館が所蔵する書の作品です。筆先を包み隠すように淡々と運筆されており、絵画作品とはまた異なる、書家としての一面を伝えています。
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