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頼少其(らいしょうき)

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画家・版画家の頼少其(らいしょうき)は現代の中国版画界の発展に寄与しました。その作風は、中国伝統の新安派の技法と西洋美術の技法を巧みに取り入れ、1つのテーマで多様な変化を表現するところにあります。主に花鳥や魚類、自然風景を題材とした情緒豊かな作品が多く残っており、現在も人気です。版画の新派も立ち上げ、現代中国美術に多大な影響を与えました。ここでは、頼少其の生い立ちと代表作を紹介します。

「中国現代版画の革新者」頼少其の生い立ち

頼少其は、1915年中国広東省普寧市に生まれました。幼少期から芸術家を志し、1936年に広州美術専門学校を卒業後、木版画制作に没頭しました。中国近代文学の巨匠・魯迅が提唱した新興木刻運動に影響を受け、自然風景や花鳥を題材にした作品を数多く手がけます。表現力豊かで緻密な構図、鮮やかな色彩を駆使したその作風は高く評価され、現代中国版画界の発展に大きく貢献しました。

頼少其は「現代版画研究会」を主宰し、展覧会ツアーを積極的に開催するなど、後進の育成にも尽力。明清時代の画僧・弘仁を祖とする新安派や西洋画の技法を取り入れ、独自の画風を確立しました。また、「新徽派」という新たな版画の一派を創設し、現代中国美術に大きな足跡を残しました。生涯を通じて数々の美術団体で要職を歴任し、没後もその人気は衰えていません。

代表作

  • 西樵山白云仙洞(せいしょうざん はくうんせんどう):制作年不明
  • 中国広東省の名山・西樵山とその周辺の自然風景を描いた山水画です。作品は一見素朴な印象ながら、細やかで流れるような筆致が特徴で、山々の雄大さや白雲仙洞の静謐な雰囲気を巧みに表現しています。頼少其ならではの繊細な観察力と構成力が光る一枚で、現地の豊かな自然と歴史文化の魅力を感じさせる秀作です。

  • 喝水岩看閩江(かっすいがん かんびんこう):制作年不明
  • 中国福建省の景勝地である喝水岩と閩江を主題に描かれた作品です。流麗な筆致と重層的な世界観が特徴で、自然の雄大さと静けさを見事に表現しています。頼少其ならではの繊細な観察力と構成力が光り、見る者に深い印象を与える逸品です。

  • 劍叶洒金花(けんようしゃきんか):制作年不明
  • 自然の美しさと生命力を表現した作品です。鋭く伸びる剣のような葉に、金色の花が舞い散る様子を繊細な筆致で描き、躍動感と静謐さが共存する独自の世界観を生み出しています。色彩のコントラストや構図の妙が際立ち、頼少其の卓越した観察力と芸術性を堪能できる一枚です。

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